底着きの怖さ
本来は望んでいたこと。
アルコール依存症は否認の病気。
自分は違う、もっとひどい酒飲みもいるそう言って治療を拒み続け、向き合うこともしなかった。
仕事もせず引きこもり、寝ているとき以外連続飲酒し、どんどん弱っていく夫。
電解質異常、糖尿病の悪化で入退院を繰り返す中、医師から専門医での治療を促されるも拒み続け、内科医師や保健師から底着きを待つしかないと言われ約1年。
今回の入院も同じことだろうと考えていたが違っていた。
アルコールの影響は夫の体内各所に出ていた。
アルコール性脳症(ウェルニッケ)、認知、肝臓や腎臓の不全状態。
誤嚥性肺炎をおこしていて、栄養は点滴のみ。
医師からは、長くはないだろうと、1年ほどではないかと言われた。
依存症の家族として苦しみ続けた。
辛かった。
離婚も考えていた。
でも思い切れなかったのは、いつか昔の夫に戻ってくれると思っていたから。
ここ数年、人格も人相も変わってしまって別人みたいだったけど、戻って欲しかった。
だから病院行こうって言ったのに。
ちゃんと治療しようって言ったのに。
普通に話すことも意思の疎通も出来なくなって、今あなたは何を思っているんだろう?
さっき電話で「酒持ってきてよ」って言ってたね。
涙が出たよ…
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