旦那がアルコール依存症で余命宣告を受けました

旦那がアルコール依存症です。今までの事、これからの事、綴って行こうと思います。

アルコール性と名のつくものすべて

再転院翌日、担当医師から直接電話が。

ドキッとして出たが、内容は現在の主観と今後の検査について。


精神科の担当医から言われたこととおおむね同じ見解のようだ。

危険な状態に変わりはない。


病名としては何なのかと問う。


アルコール性肝硬変の末期症状だと告げられる。

あとは、アルコール性脳症、アルコール性認知症、アルコール性神経障害などなど…

全てアルコール性と名のつく病気。


点滴は腕からではなく、首の太い血管から入れる処置をするとか。

あまりにも悪くなっていて驚いていると。


こっちも驚いてるんですけど…

てか、気持ちがついていけてないんですけど…

言いたかったけどやめた。

病院変わった

3/28正午近く、病院からの電話。

「朝から意識レベルが低下していて低体温が続いていて少し危険な状態なので、総合病院に緊急搬送します」

ドキドキしながら病院へ行く。

病室からストレッチャーで出てきた姿を見て愕然とする。

黄疸が出ていて黄色くなった皮膚、痩せ細って死んだように動かない体。

救急車に乗って一緒に次の病院に向かう途中、救命士さんの呼びかけに1度うっすらと目を開けただけ…

私はただただ手を握ることしか出来なかった。


転院先の病院は精神科に移る前1ヶ月入っていた病院の同じ病棟。


看護師さんたちも驚くくらいの衰弱ぶりだったようで、一人の看護師さんが私に声をかけてきた。

「前に入院していた時、売店にお買い物にお連れした際にいつもは買わないお菓子を買っていたのでどうしたのか聞くと、これはアヤコ(私の名前)が好きなお菓子だから…と言っていたんです

「部屋に戻った直後、ポロポロと涙をこぼしながら『どうしてもアヤコに会って、このお菓子を渡したいんだ。お願いだからアヤコに会わせてくれ』とお願いされたんですよ」


あの時…たぶん3週間くらい前の話だけど、洗濯物を取りに行った時に看護師さんから渡されたお菓子にはそんなやり取りがあったんだなと。

聞いたら涙が止まらなくなった。

泣き崩れてしまった。

すでに認知症状が大分進んでいたけど、そんな風に思ってくれてたんだなって…

あの日、電話で話した。

お菓子を受け取ったこと、美味しかったこと伝えた時、嬉しそうだった。


看護師さんに励まされ何とか涙も止まったけど、切ない思いは残っている。

また話せるようになるだろうか?

またアヤコと呼んでくれるだろうか。

あぁ、胸が痛む…。

ちゃんとした会話

ちゃんとした会話

ずっとできていなかった。

お酒の飲み方や専門医への受診の事で、毎日が喧嘩だったから。

一緒にいるのが嫌でたまらなかったから、私が家を空けることが多くなって…

私たちの溝はどんどん深まっていった気がする。

気づけば私、アルコールに対して勝手に憎しみ持ってしまって飲めなくなってたんだ。

そんなことも話せなかった。

聞いてももらえなかった。


見たくもないTVを一緒に見させられる。

トイレに行くにも許可をもらわないと行かせてもらえない。

異常なほどに私の行動を縛り、モラハラを繰り返され、私ももう限界だと思っていた。

こんな生活が嫌で嫌で、

夫婦でいることすら嫌になっていた。


いつもイライラして、嫌な言い方しか出来なかったな。

話しかけられても「は?」って嫌な返しして。


でも…今は後悔しかない。



もう一度だけでいい。

どうでもいいこと話して二人で笑い合ってた頃みたいに。

普通に話したいよ。

ずっとできてなかった、ちゃんとした会話をしたいよ…



追記

少しだけ補助食を口から取れるようになったらしい。

電話もLINEも全く来ないけど、ちょっとでも元気になってたらいいな…